魔境帝国イディア政権大勝 野党から退陣要求も国民の支持変わらず

魔境帝国 イディア政権率いる国民党が補選大勝

魔境帝国で6月2日、辞職による第一議会議員の補欠選挙が実施された。開票の結果、イディア現政権が率いる国民党の候補者ジッソン氏が当選した。

ジッソン氏の得票率は24%で、他の候補に圧倒的な差をつけての大勝だった。イディア政権への支持率が得票率に反映されたものと考えられる。

当選のジッソン議員「高い支持受けて魔境に尽くしたい」

当選後の記者会見でジッソン氏は「今回は非常に高い支持を受けて当選することができた。政権への支持に加えて、公約の質も評価されたものと感じる。得票数の重みに資するように、魔境に尽くしたい」とコメントした。

ジッソン氏は地方議員から初出馬した36歳。イディア首相とは帝国兵士学校時代の先輩後輩で、学生時代は国の未来を語り合った仲だという。

人神癒着で野党は退陣要求も根拠薄く否決

選挙運動期間中、野党無神論派はイディア首相に対して人神癒着を理由として退陣を要求した。

しかしイディア首相と始祖神の癒着を示す根拠がなく、難民の救済は国際社会の一員として義務という認識が強い。不信任案は否決され、補選に向けてのダメージを与える結果には繋がらなかった。

イディア首相 始祖神に個人的帰依と疑義

イディア首相は今年3月、降臨して間もなくの始祖神に謁見。「会談を通して始祖神の御心に触れ、連帯と寛容の大切さを再認識した」とコメントしていた。

これに対して国内無神論者からは「個人的帰依が政治判断に影響しているのではないか?」と指摘する声が上がっていた。無神論派の野党グループもこの波に乗り、イディア首相を再三追及している。

無神論派のリーダー的存在である無神党サッチェ議員は、「首相が特定の神への信仰の証として政治や国庫を私物化している可能性は否定できない」として退陣要求を続ける考えを示した。

北側難民救済は当然 国庫の私物化にあたらず

始祖神への謁見以降、魔境帝国が北側難民支援の方針を明確にしたのはこれまでの報道を見ても明らかである。しかし魔境帝国のみならず、北側大陸の海没難民支援は国際的な潮流となっている。

魔境帝国の30兆マークル拠出は大きなインパクトがあるが、国庫の私物化とまでは言えないだろう。

野党無神論派が追及を続けるためには、首相の個人的帰依を示す新たな証拠が必要なのではないか。