公益専門職に呪い被害増 家庭問題支援で罹患か
魔法使い協会解呪師分科会は、公益専門職の呪い罹患者が急増していると発表した。
これまで治療連などの発表では、今冬の呪い罹患者は平年に比べて減少傾向にあると報じられてきた。しかし今になって公益専門職の呪い被害が増加しているという。解呪師分科会は世界の公益専門職に注意を促すため、治療連の中間報告を待たずに今回の発表に踏み切った。
魔法治療師協会会長で魔法使い協会解呪師分科会役員のディオンディーヌ大魔導士は、次のように述べ、公益専門職の呪い増に警鐘を鳴らす。
「今年の呪いは正義感に巣食い、始めは大きな問題を起こさず、徐々に極端な行動を発現させる陰湿な特徴があります。
脆弱なイデオロギーに支配されている科学人、特にグラグラ不安定な価値観の下で尊い活動をなさっている公益専門職は、この種の呪いに罹患しやすい傾向にあります。
これまでの解呪・治療データを総合すると、DVなど家庭問題の支援に携わる公益専門職が続々と勇者病あるいは断罪病に罹患していました。これは元々リスクの高い人間性をお持ちの公益専門職が、クライエントを介して呪いに罹患し、重症化してしまったということを意味します。
われわれ治療界が罹患者の発見に公益専門職を頼っていることにも責任の一端がありますが、すぐに体制を整えるのは困難でしょう。
今はまず、①公益専門職の方々が呪いに罹患しやすい、②クライエントの状況に同調しすぎる・異常な怒りを覚えるといった初期症状がある、③クライエントよりも公益専門職の方が重症化しやすいという事実をお伝えします。
公益機関を運営する皆様におかれましては、今は無意味な根性論と博愛主義にブレーキをかけ、職員の防呪を強化していただけますようよろしくお願いいたします。」
魔法使い協会解呪師分科会は全世界の治療院に、公益専門職からの優先相談窓口を開設するように通達した。心当たりのある公益関係者は、すぐにお近くの治療院に相談してほしい。