”呪いをしつけに使わないで”解呪師分科会が警鐘
呪いの育児利用やめて 解呪師が警鐘ならす
魔法使い協会の解呪師分科会が、家庭における呪い使用についての注意喚起を行った。近年、生育期に家族から呪いをかけられた人の解呪師利用が増加している。
分科会の報告によると、患者の多くは両親や祖父母といった同居する年長者からしつけと称して呪いをかけられている。その場合、呪者は非魔法人であることが多い。
多くの患者は幼少期には呪いと気が付かずに過ごし、大人になってから不定愁訴を訴え、医学を経由して解呪師にアクセスする。呪いに罹患している期間が長くなり、解呪にかかるコストが高くなってしまう人も珍しくない。
家族ごと呪われている場合も 原因は呪いによるしつけの伝統
呪いは非魔法人が特に忌避する魔法として知られている。しかし、伝統的にしつけに利用する家庭は少なくないという。あまりに古くから使用されているため、呪いと気が付かない家庭も多い。
伝統的に呪いをしつけに利用している場合、家族全員が呪いの罹患者であり呪者であるといった事態も起こりうる。
呪われた家庭環境は様々な他の呪いの温床になり、心身に被害をもたらす。家族内で呪いが日常的にかわされている可能性がある場合、非魔法人・魔法人を問わず解呪師に相談するようにしてほしい。
呪い使用は原則違法 気づいたときにすぐ止めることが必要
魔法使い協会が定める魔法使い・解呪師法によると、全ての魔法使い・解呪師は特別に許可を得た場合以外において呪いを使用してはならない。中でも意図的な呪い使用は処罰の対象となる。
魔法使い・解呪師法に準ずる内容の法制度をとっている国は多く、ほとんどの場合その対象は非魔法人を含めている。つまり、非魔法人であっても「これは呪いだ」と知りながら呪い的しつけを継続すれば、処罰の対象となりうるのだ。
「魔法使いでないから呪いは関係ない」とは思わず、怪しいしつけにはストップをかけられる勇気を持とう。