異界者のためのweb講座 神庭記ってなに?編その1~神庭記の基礎知識~
今話題の神庭記とは? わかりやすく解説!
異界の皆さん、こんにちは。文字の泉新聞・文字の泉ニュースの神報担当、ウ・オーです。
最近話題の歴史書「神庭記」について、わかりやすく解説してみます。
神庭記は世界初の人筆記録
皆さんの世界や国における最初の文書とはどんなものでしょうか?
多くの場合、初めの古文書というものは神話や歴史記録の形をとるものと思われます。我々の世界では、この「神庭記」がそれにあたります。
人筆記録とは?
とはいえ、我々には神知を超えた文字泉由来の文書がありますから、神庭記は厳密にいえば世界最古の文書ではありません。また神々の個人的*1な記録(日記のようなもの)も、それ以前のものとして存在します。
神庭記は人が著した最初の文書です。そのため、世界初の人筆記録と呼ばれています。
ちなみに著者は長らく不詳のままでしたが、今年の春に判明。後述するはじまりの三人の一人である、賢トコリナだと判明しました。
世界の初発2000年を記録した最長の歴史書
神庭記は世界の始まりから2000年までの歴史を記録した文書です。記録を開始した神庭暦2年1月からは毎日欠かさずに記録されています。これは世界6000年の歴史の中でも最長の歴史書と言われています。
著者は賢トコリナ はじまりの時から2000年生きた賢人
神庭記を著したのは賢トコリナ、公益の賢人と呼ばれた人物です。彼女ははじまりの三人と呼ばれる、神々に初めて出会った人類の一人です。
友人と共に知恵の泉を追い神々に出会ったトコリナは、泉から様々な知恵を得て人類初の国家「知恵の国」を建国することに成功しました。彼女は人類初の女王でもあるのです。
しかし建国から1年後、彼女は知恵の国を去り始祖神の祭司となりました。最新の研究では、神庭記は始祖神の神殿で祭司として迎えられた日に書き始めたと考えられています。
長命は魔族ゆえ 一人で2000年分の記録を残した
神庭記の著者が判明するまでは、神庭記は始祖神の祭司の間で書き継がれてきた記録だと思われていました。なにしろ2000年分の記録ですから、並の人間では不可能ですね。
しかし賢トコリナとなれば話は別。彼女は人間とほぼ変わらぬ見た目をしていましたが、何年たっても年を取ることが無かったと言います。
若いままで長命というと、今なら魔法使いを思い出す人が多いかもしれません。しかし、彼女が魔法使いになったという記録は無く、一度も魔法を使うことは無かったと言います。
この伝承から、賢トコリナは伝説上の人物や神庭島の最高祭司が襲名する名だったという解釈も長らく有力でした。しかしやはり今年の春に、彼女が2000年を丸々生きていたことが証言され、旧来の学説は覆されたのです。現在はトコリナは羽なし妖精か悪魔等の魔族であったという学説が有力視されています。
次回は内容を解説!
いかがでしょうか?神庭記は世界の始まりを記す重要な文書なのです。ドラマ化するのも納得ですね。
次回はいよいよ神庭記の内容を解説していきます。抄録版の「神庭記・編」も鋭意準備中ですので、お楽しみに♪
注釈
*1:神庭島神則内の人神の書則に基づいて表記。