異界者のためのweb講座 その4 大国時代解説編

大国時代の主な出来事

異界者のためのweb講座・歴史編、ついに最終回となりました。今回はここ2000年(神庭暦4000~6000年)の歴史的な出来事を解説します。

王滅運動

魔封明け直前の北側大陸は小さな王国が点在し、少しずつ発展を続けていました。しかし魔封明けの影響で魔法技術が飛躍的に向上、人間の暮らしは急激に近代化しました。

裕福な人々の生活が豊かになる一方で、貧しい人々の生活は過酷になっていきました。

このような状況下において、王家が腐敗し内部崩壊する事例が頻発しました。これを受けて民衆は、国の民主化を求めて革命を起こしはじめます。その結果、北側大陸の国々は次々と民主化していきました。

既存の王国を廃し民主化を強力に推し進めようとする動きは、王滅運動と呼ばれました。王滅運動は思想国家観と繋がり、北側諸国連合が成立する一因となりました。

思想国家の成立

王滅運動から300年ほど経った後、思想国家主義を掲げるグループが再び北側大陸に革命を起こします。

彼らは「すべての非選択条件を選択条件にすることが人類の進歩する方向である」と考え、すべての人類が自らの思想信条に基づいて所属国家を選択できるような国家の成立を目指しました。

そして5782年、北方諸島を除く北側大陸の全域が参加する北側諸国連合が成立しました。

M4の成立

東西魔法大陸は最も早く大国化に成功した大陸です。王滅運動が最後に到達した東西魔法大陸は、王滅運動とは正反対の道を選びました。

王政を維持したまま緩やかに民主化を取り入れることにし、4王国が協力して大陸の自治にあたることとしたのです。このときに成立した王国(クイーンサンディア女王国、キングシェイド王国、パヤパパ妖精王国、モンコルビ妖王国)は、M4と呼ばれ現在まで続いています。

魔境帝国の成立とエターナルビヨンド仮説

魔境大陸は魔封と共に世界に現れたと言われています。しかし出現から3000年の歴史はほとんど分かっていません。

確かな歴史が記録されているのは5500年ごろからと非常に遅く、現在の魔境帝国が成立するまでにどのような経緯があったのかは全く記録が無いのです。

しかし大魔導士メルクメラルドの「エターナルビヨンド仮説」によって、魔境帝国の歴史も明らかになりつつあります。魔境帝国は大陸を統一するまでに少なくとも3段階の歴史的場面を経ており、歴史が思わしくない結末に終わった場合は段階ごとに人々の記憶がリセットされていた可能性が高いようです。

魔境大陸は他の大陸以上に魔法が支配する土地ですから、規格外の歴史を持っているようですね。

ちなみにメルクメラルドが解石した魔境大陸の歴史の3段階は、

  1. 魔王の統治時代と勇者の国分け
  2. 小国乱立の戦国時代と北側市民の流入
  3. 北方王国と魔境帝国の対立、魔境大陸の統一

となっています。

魔境帝国が未だにループにハマっていたとしたら…おそろしい話ですね!

東部地区の成立

研究者自治区として有名な東部地区は、5920年という、歴史的に見れば超最近に成立しました。

元々は5800年代に活躍した投資家・トットートントが構想していたようです。実現したのは、彼の死後数十年たってからでしたが。

特大の空上国家コクーンを海に埋め込むかたちで作られ、現在もちびちび拡張工事をしているようです。南海諸島や海下世界との折り合いをつけながら発展してほしいものですね。

北側諸国連合南進と大陸間戦争

5900年代も終盤になると、北側諸国連合は領土拡大を目指して南側世界に侵攻するようになります。それまでバラバラに発展してきた世界が、かかわりを持つようになっていくわけです。

北側諸国が南進した理由には2つあると言われています。一つは、思想国家世界を作るため。もう一つは北側大陸の海没が発見されたためです。

北側世界と南側世界の大規模な戦争は、南北大陸間戦争と呼ばれています。

大陸海没と始祖神降迎

南北大陸間戦争は5年ほど続きましたが、途中で北側大陸の海没が急激に進み休戦に。終戦・戦後処理などは有耶無耶なまま、北側諸国連合の中央政府が解散してしまいます。

その後は南側世界の特に魔境帝国が主導権を取って、各国の連携体制を整備。現在は「世界はひとつ」体制で平和な世界が保たれています。

6000年には大陸海没が世界的な試練だということで、始祖神を降迎しました。世界の難局を乗り越えられると良いですよね。

歴史講座はこれで終了です!

異界者のためのweb講座、歴史編はこれで終了です。異界者の皆様、おわかりいただけたでしょうか?

正直、歴史なんて世界市民もなんとなくしか覚えていません!記事を読むときに気になる言葉があれば、こちらの記事が参考になるかもしれません。ご活用くださいね。では!