最後の半自動文字拾い機カンパネルラついに引退　文字マニア集まり追悼

世界最後のカンパネルラが引退へ

文字泉の開発に広く使用されてきた半自動文字拾い機「カンパネルラ」が、ついに全機引退となった。

文字泉開発に革命起こした半自動文字拾い機

カンパネルラとは、文字泉から文字成分を拾い集める文字拾い機だ。同系統の文字を感知して分別収集してくれる。拾った文字の選別や並び替えは人力でする必要があるが、文字泉に呪いリスクを冒して立ち入らなくても良くなった。

発売当時は革命的な発明と呼ばれ、安全な文字泉開発に重要な役割を担った機器の一つである。

完璧だが壊れやすい特徴　マニアに人気

カンパネルラの特徴はなんといっても、その正確さにある。分別収集の感度は非常に高く、10以上のフォントを見分けて分類できる。失敗率は2%未満と、他の文字拾い機に比べてほぼ完ぺきな性能を誇る。

一方で整備が難しく、壊れやすいのも特徴であった。それゆえに後発の文字拾い機にシェアを奪われたが、「手をかければかけるほど応えてくれる」とマニアには根強い人気があった。

引退セレモニーは無し　通常運転で幕引き

最後の現役カンパネルラは、りんごの木文字泉で引退の日を迎えた。りんごの木文字泉は数多くの自然科学系泉書を湧出した、実績多彩な文字泉だ。

自然科学系の泉書解読の際には、数字や記号の些細な違いが命取りになる。そのため、カンパネルラの正確な仕事は高く評価されてきた。

しかし整備士の高齢化やメンテナンスコストの増加により、この度引退となった。

文字マニア有志が追悼パーティー行う

引退に伴うセレモニーなどは開催されなかったが、引退当日には100人を超える文字マニアが集結。カンパネルラの追悼パーティを企画し、長年整備を担当したブルカニロ博士を慰労した。

今後はジョバンニに全面引き継ぎ

引退したカンパネルラの文字拾い業務は、今後は全て全自動文字拾い機ジョバンニに引き継がれる。

ジョバンニはカンパネルラの影響を最も受けている後続機として知られ、「無限の可能性を秘めている」と専門家の間でも評価が高い。

今後はカンパネルラの代わりにジョバンニが知識のすそ野を広げてくれることだろう。