妖怪退治に人命救助…勇者隊の仕事とは?

勇者隊に大規模な補助金が出ることになりました。皆さん、勇者隊とはどのような仕事をしているのかご存じですか?知っているようで良く知らない、勇者の仕事を解説します。

夏の呪い負け妖怪退治が主な収入源

勇者隊は呪い負けした人、動物、魔法生物を成敗するのが仕事です。しかし精神衛生が発達した現代社会では、呪い負けにはまずなりません。

勇者隊には普段ほとんど仕事がなく、一年のうち半分以上はトレーニングをして過ごします。

夏場の呪い喰いで妖怪隊が呪い負けしたときには、勇者隊が活躍します。このときが、勇者隊のかき入れ時となります。

こう書くととっても暇そうですが、一度呪い負けしてしまうと勇者隊にしか対処できない事例がほとんどです。仕事が無くても、勇者隊が無くてはならない存在だということに変わりはありません。

必要な仕事だが収入は不安定

勇者隊は社会に不可欠な仕事ですが、収入は不安定です。呪い負けの通報が無ければ仕事はありませんし、営業をかければ仕事を取れるというわけでもありません。

有事以外に活躍できない職業 就職時には親の反対も

こういった現状を踏まえて、勇者の素質がある人々が勇者隊に就職しない事例が増えています。勇者隊に就職した人も、就職時には親の反対に合う人がほとんどです。

普段は貧乏で仕事が来たら死ぬかもしれない。そんな職業には就かせたくないのは、当然の親心ですね。

市民からのお布施も希薄に 困窮することも

平常時にお布施を集める勇者隊も存在しますが、最近は市民も勇者離れ気味だといいます。呪い負けした人を一度も見たことが無い市民も多く、お布施に応じてくれないこともしばしば。

「出動要請があるかも」と確かな職にありつけず、困窮してしまう勇者は少なくありません。

勇者を含めた公益労働者の収入アップが課題

解呪師や勇者隊など、公益に資する職業の人々は社会に欠かすことができない存在です。しかしそういった人々ほど、往々にして待遇の良くない環境で働いています。

全ての公益労働者が安定した高収入で生活できれば、もっと世界は安定するでしょう。余裕をもって生活している人が、余力で人助けできる社会をつくらなければなりません。