解呪師1万人増へ 東魔法大陸 2カ国が助成決める
クイーンサンディアとキングシェイドが解呪師大量養成決める
東魔法大陸の2王国は、世界の解呪師人口を現在の倍の約2万人にするべく支援する方針を固めた。
冬場の呪い被害が特に大きい2か国が協力し、解呪師を大量養成することになる。
魔法学校・治療系専門学校の解呪師定員増 学費も助成
2か国は国内の魔法学校と治療系専門学校に、解呪師の定員増を要請。解呪師コースに在籍する学生が実際に解呪師となった場合、かかった学費をキャッシュバックする制度も用意する。
解呪師は魔法社会では人気が無く、特に若い世代の志望者が激減している。学費の助成が志望者増はつながるだろうか?
他領域が専門の魔法使いによる解呪師転科にも補助
学生への補助に加えて、転科者への補助も充実させる。他の領域を専門とする魔法使いが解呪師に転科し実際に解呪師業務に従事した場合、国から非課税の補助金が支給される。
呪い被害対応で需要増受け決定
東魔法大陸の2か国が今回の決定に踏み切ったのは、冬の呪い被害者が世界最多であることを自覚してのことだろう。
東魔法大陸はコルビ山山麓など、大きな呪いだまりが多数隣接している。また、文字泉も多数保有している。呪いに弱い土地だからこそ、解呪師が大量に必要となる。
今回の計画が成功すれば、冬の呪い対策に大きな影響を及ぼすことは間違いない。
現役向けの支援増やして 解呪師からは疑問の声も
解呪師養成の助成が次々と決定する中で、現役の解呪師からは疑問の声が上がっている。
解呪師たちの個人誌からは、
- 経験も腕もある現役の解呪師が、待遇の問題で次々と辞めている。彼らを引き留めなくては解呪師の質はどんどん落ちるだろう
- まずは現役に支援を
- 転科した新人にはボーナスがあって、長年頑張ってきたベテランには何もなしですか?
- 今回の決定で呪い欲が高まりそうです…
といった声が次々と上がっている。
担当者「方針決定したのみ 大魔導士に相談し詳細決める」
このような現状について2か国の共同チームの責任者は、
「今回の決定はあくまで方針を確認し合ったということ。詳しい計画は治療関係機関や大魔導士と相談して決めていく」
と弁明した。
解呪師は呪いに罹ったときの生命線だ。弊紙はこの問題を引き続き追っていく。