ホリックウィークを乗り越えよう!労働研究者による超能率のススメ
8月=残業月間はもう古い!労働は超能率の時代へ!
労働研究の第一人者シャカリキ氏が発表した『超能率メソッド』が注目を集めている。
この書籍はホリックウィークを残業無しで乗り切ったビジネスパーソンの方法論を、系統別にまとめたものだ。
2.5倍にすべきは労働時間でなく生産性
シャカリキ氏はこの書籍において、ホリックウィークに対する一種の「思い込み」が労働能率を下げている可能性を示唆した。
「ホリックウィークは普段の2.5倍残業しなければならない、と思っている人が多すぎます。2.5倍にすべきは生産性。成果さえ出ていれば、労働時間を増やす必要は全くないのです。」(『超能率メソッド』より引用)
当たり前ではあるが意外と忘れがちな前提を、シャカリキ氏は思い出させようとしている。
労働研究者おすすめ!生産性向上3つのヒント
『超能率メソッド』では、生産性向上のために3つのヒントを紹介している。ホリックウィークまでに本書を読むことができなさそうな方のために、さわりだけお伝えしよう。
魔法人材の活用
超能率を実現するために欠かせないのが、魔法人材の活用である。ホリックウィークの生産性向上の障壁となっているのが、人材の不足だ。いつも一緒に仕事をしていたメンバーが半減し、情報共有が滞ってしまうのが原因である。
普段の業務が上手くいっているならば、ホリックウィークの間だけ魔法人材を活用しよう。夜魔法が使える派遣魔法使いを臨時に雇えば、「あの人が居さえすれば…!」という困った局面に対応してくれる。
魔科協働のチーム運営
労働時間がいたずらに伸びてしまう企業は、社員が科学系人材ばかりに偏っていることが多い。緻密な計算と改善による効率化は堅実だが、限界もある。
気分によって労働生産性が爆発的に上がる魔法人を日常的にチームに加え、ホリックウィークのような非日常的な労働で活躍してもらおう。
魔法人と非魔法人が普段から一緒に働く企業では、社員同士のコミュニケーションシステムが成熟しやすいという報告もある。改善の伸びしろを広げるためにも、魔科協働のチーム作りが必要だ。
非再現性、非代替性の確認
ホリックウィークに突入する前に、技術の非再現性や人材の非代替性を確認することも重要だ。ホリックウィークを生かせない企業にありがちな言い訳は、「人が少ないから」である。
人数が少ないから生産性が下がるのではない。「その人にしかできない事」を、その人が居なくてもやろうとするから立ち行かなくなるのである。
普段から人材を適正に評価し、欠かせない人材が誰なのかを知っておこう。そうすればホリックウィークで休みの間、その人の仕事を無理にやらなくてもいい。
長時間労働は8月病のリスク 能率を上げて健康にすごそう
超能率メソッドより、ホリックウィークに役立ちそうなヒントを紹介した。
ホリックウィークといえば残業、というイメージは強い。しかし過酷な長時間労働は8月病など健康被害のリスクが高まる。できるだけ効率的に仕事を進め、心身ともに健康に過ごそう。