巡礼者装い悪質な盗撮…神々のスキャンダル狙う輩に神罰検討も
神庭島で神殿盗撮が急増
巡礼祭真っ最中の神庭島で、神領内の盗撮騒ぎが相次いでいる。自然神の神殿の撮影禁止地域をはじめ、神々の住まいにも盗撮者の目撃情報が多数だ。
巡礼者のふりして神々のプライベート狙う
盗撮者の大半は単なる観光客である。盗撮の理由も神領と人領地を誤ったとか、旅先で羽目を外してしまったといった理由である。
しかし中には神々のプライベートを狙って、故意に盗撮する輩もいるという。そういった輩は巡礼者のふりをして神領の内部まで潜入することもあり、悪質な盗撮者と言える。
神々の生写真は信奉者からお守りとして人気があり、盗撮写真の不正売買が後を絶たない。最近では神々のゴシップを狙う週刊誌や個人誌も増加。それらが盗撮者のパトロンになっているケースもあるという。
先月の始祖神スキャンダルの写真を撮ったカメラマンも、巡礼者のふりをした盗撮者だった可能性があるという。
神領内は原則撮影禁止
基本的な法制度のおさらいをしよう。神領内は動画静止画共に、あらゆる媒体での撮影が禁止されている。特別な許可を得た場合や、管轄神殿から撮影が許されている場合のみ、撮影しよう。
神殿などの神領内は美しい風景や写真映えする施設が多いが、そこはぐっと堪えるのが良識的な世界市民である。
神にプライバシーは無いけれど…悪質な盗撮には神罰が下るおそれ
神領内から出ない神々の御姿を撮影するのも、当然禁止だ。
神々は人権を持たずプライバシーの権利が無いので、もしプライベートなお姿を目撃しても法的には裁かれない。しかし、配慮を欠けば神罰が下っても文句は言えない。だって、そこは神領内なのだ。
人権持つ祭司にも被害続出 さすがに神々も苦言
最近は祭司たちの盗撮被害も報告されている。神々のメディア露出が増え、祭司ファンも増加しているからだ。
しかし、祭司は人間。人権を有し、プライバシーも保障されている。彼ら彼女らの姿を勝手に撮影すれば、法的に訴えられるかもしれない。
実際に神庭島管理委員会は、祭司への盗撮・嫌がらせ・業務妨害について法的措置を検討している。
火の神は、巡礼祭が始まってから祭司が対応に苦慮する観光客が増えていると火の神神殿テリピンチャンネルで語っている。火の神によると、祭司のファンと自称する集団が鍛冶祈祷の最中に執拗な合の手を入れる業務妨害を繰り返しているという。
火の神コメント
「祭司個人に信奉者がつくことは悪いことではないが、集中を欠くような行為は慎んでほしい。祭司を振り返らせようと物や金銭を投げる行為は、事故を誘発する大変危険な行為だ。こういった者には神領の守護者として厳正に対処したい。」
仏の顔は神より広い。罰が当たる前に、良識的な巡礼作法を身に着けよう。