SSIA北側支援に消極的姿勢 「被害の大きさ考えると役割果たせず」

SSIAが北側支援に関する声明発表

南海諸島同盟国家群(SSIA)が、北側諸国の支援に関する共同声明を発表した。

SSIAは自国領に流れ着いた海上避難民や亡命者にはできる限り救済の手を差し伸べるが、積極的な難民支援策の実施は断念せざるを得ないという。

戦争の被害大きく北側支援には難色

SSIAが北側諸国の支援に難色を示した理由は、南北大陸間戦争の被害がいまだ復興していない現状にある。

SSIAは了解領土共に南北大陸間戦争の戦場となり、占領は食い止めたものの人的・物的な被害は甚大であった。自国の戦争の傷が癒えないうちに、敵国であった北側諸国の支援に乗り出すことは国民の理解を得られない。

海上難民救済は継続も新たな役割は果たせず

ただし、SSIAは旧北側諸国の人々を排斥しようというわけではない。先の声明にあるように、海上難民や亡命者の支援は継続される。

あくまでも「新たな役割を果たすのは荷が重い」ということだ。

北側救済ムードの国際社会に理解求める

SSIAは声明の中で、旧北側諸国への救済ムードが高まる世界に自分たちの立場への理解を求めている。

「救済こそ正義」の風潮 これ以上高まると危険

SSIAのナミガシ代表は発表会見で次のように述べた。

「世界の人々には、ぜひ異なる意見や立場への寛容と理解をお願い申し上げる。我々は北側諸国に対して可能な範囲での支援を続けている。それはこれからも変わらない。しかし、これ以上の負担は実質的に不可能である。

また、SSIA領内には北側諸国に対していまだ負の感情を持つ人が少なくない。これは領内が戦争という悲劇の舞台となった以上、仕方がないことだ。彼らにも非難の声ではなく、事実を受け止めて前を向くまでの時間を与えてほしい。

昨今は北側救済こそ正義という風潮が世を席巻している。しかし世界全体が一斉にあっちへ、こっちへと動くのは危険である。

世界の平和と発展のために、我々の声明を受け入れてほしい」

SSIAの声明に対しては、世界から賛否の声が上がっているようだ。しかし戦争被害を考えると、彼らの主張は間違っているとは言い切れない。

今後の北側支援策については、それぞれの立場を踏まえて議論する必要がありそうだ。