全世界魔法使い能力検査 来月開催
今年ももう6月。魔法使いたちがソワソワする季節がやってきた。そう、全魔検である!
全魔検 今年も一斉開始
全世界魔法使い能力検査の開催が発表された。今年も例年通り7月に1か月間かけて開催される。
今年はすべての国と地域に居住する「生年末尾0」の魔法使いが対象である。
魔法関係機関休止に向けて準備すすむ
今年の全魔検対象者はおよそ2000万人。期間中は対象者・運営スタッフが休学・休職する。魔法関係機関はこれに合わせて縮小営業や休業となる。
- 4大魔法学校:夏季休校に合わせ、事務局・学校施設も縮小営業へ
- 東部魔法学研究所:1か月間の休業
- 東部魔科学研究所:魔法学系スタッフの休職状況に合わせて研究規模を調整
- 世界ワーピスト協会:ワープ上限を半減し営業規模縮小
- 世界魔法資源開発協会:魔法資源の安定供給に向けて顧客サービス部門を営業縮小、必須事業へ人員を重点配置
世界魔法労働者連盟(WMWs)は、次のように声明を発表した。
「毎年開催の全魔検へのご理解とご協力をいただき感謝いたします。毎年のこととはいえ、魔法使い個々人にとって全魔検は10年に一度の能力検査です。
また、魔法使いとしてのキャリアアップと自己研鑽には欠かせない行事でもあります。関係機関・各社の皆様におかれましては、どうぞ温かな対応をよろしくお願いいたします。
WMWsは全魔検による魔法関係事業への影響を軽減するために、代理魔法使いの派遣要請に随時対応しております。まだ人員に余裕がございますので、どうぞお問い合わせください。
なお、残念ながら理解が得られず失業やハラスメント被害に合った魔法使いはWMWs本部へご連絡ください。
全魔検へのご理解・ご協力のほど、重ねてお願い申し上げます」
魔法予備校 学生は最後の追い込み
全魔検に向けて、学生たちも最後の追い込みに入った。全魔検はすべての世代の魔法使いにとって昇格・昇級のチャンスであるが、受験を控えた10歳・20歳の魔法使いにとってはまさに人生をかけた大一番だ。
魔法予備校には連日学生魔法使いが詰めかけ、実技や教養試験の最終確認に精を出している。
魔法予備校講師で自身も全魔検の対象となっているH氏は、「全魔検は10歳・20歳の魔法使いにとって非常に重要な関門です。若者たちには落ち着いて実力を発揮してほしい。」と語った。
今年の会場は東部海域の特設浮遊島
全魔検の会場は例年通り特設浮遊島で開催される。今年の所在地は東部海域上空で、個人ワープのほかシャトルバスや空上鉄道でも入場できる。
浮遊島の開場は6月14日から。検査前日や当日の早朝の交通機関は大変込み合うため、1週間前までの入場が推奨されている。
全魔検緊急対策web講座始めます!
MOJI-NO-IZUMI NEWSでは7月、全魔検を徹底取材!直前企画として全魔検緊急対策web講座をスタートします。
0年生の魔法使いの皆さん、試験直前にバッチリおさらいをしましょうね!