異界者のための用語解説〜地理はバッチリ編その3〜

今回の個別単元web講座は、神庭島と東部地区について解説していきます。小学生レベルで解説しますので、地理がからっきしな大人の皆さんも必見ですよ!

第三回地理解説(トラウマのある方は閲覧注意!)

こちらが現在の世界地図です。個別の国名については大文字泉を参照してください。

神庭島 海の真ん中にある神秘の島

世界のど真ん中にある小さな大陸、これが神庭島です。自然神教の神話「神庭記」の舞台となった大陸で、神秘の島とも呼ばれています。

世界一小さい大陸

ちなみに大陸の定義は神庭島を最小として作られています。ですから、神庭島はいかに小さくとも大陸なのです。

逆に、東部地区は神庭島より一回り小さい島を人工陸地で拡張しています。人工陸地は大陸の面積に加算しないため、東部地区はどれだけ大きくとも島扱いします。

自然神教の神々が実際に住んでいる

神庭島が神秘の島と呼ばれるゆえんは、神話の舞台になっている事だけではありません。自然神教の神々である自然7神は、現在も神庭島に住んでいます。

自然7神は実体を持つ神々で、普段は生活に便利な人の姿をしています。人々との交流も盛んで、テレビン番組にもたびたび出演しています。

実際に神様が住んでいるのですから、神秘の島ですよね。

意外と普通の人も住んでいる

神庭島は神々が住んでいますし、その住居である神殿も多い土地です。したがって、祭司人口もほかの地域に比して格段に多いです。

しかし、祭司ばかりが住んでいるというわけでもありません。神庭島人口に占める祭司割合は15%。神殿や神々に直接関わらない仕事をしている人の方が多いのです。

神庭島内は神々の法を適用する神領と人々の法制度が適用される人領地が、2:8の割合で分けられています。人領地では普通の人が普通に生活しているため、神秘感はあまりありません。

東部地区 どの道のプロも揃う研究者自治区

世界の東端にある巨大な島、これが東部地区です。あらゆる分野のプロフェッショナルがその道を究めるために作られた、人工の自治区です。

神庭島よりも広い領土面積を有しますが、すべての住人が定住権を持たない(だれも東部地区の国民ではない)ため国ではありません。

居住には研究実績を示す資料が必要で、審査を通過した者のみが一定期間住むことを許されます。住むだけでも厳しい条件がありますが、あらゆる分野の大規模研究施設がそろっていて研究者にとっては夢の国(国ではないですけども)。居住申請は世界中から届くようです。

国ではないが国力が半端ない

東部地区は自由な研究環境を守るために、あらゆる手を尽くしています。

国家ではありませんが一流の軍事設備とプロ集団の軍隊(兵士も軍事系の研究者を兼ねる)を持ち、各種自給率も驚異の120%越え。医療制度や福祉制度も理論上最高のレベルで充実しています。

東部地区の区訓は「すべての研究者に机を用意する」。事務局は机上の空論を実現できる環境を整えることを目標にしているそうです。(この辺は住んでいる人にしかわからない感覚ですね)

全ての戦争に加担しない防衛主義

東部地区は世界一の軍備を保有していますが、それは実際には防衛専用です。研究環境が他国によって脅かされた時のみ、軍隊が出動することになっています。

これは「あらゆる戦争は(軍事研究も含めた)研究の邪魔である」という理念の下制定された、区内規約で決められています。

今までに東部地区の軍が実戦をしたのは2回。1度目は南海諸島との海域争い(これは小規模な戦闘で終結)、2度目は南北大陸間戦争の防衛戦争です。

あらゆる地域に技術協力する 世界の学校

東部地区で研究された成果は、倫理委員会の審査を通過したのちに全ての地域へと解放されます。各種技術・理論は有償・無償であらゆる国と地域からアクセス可能。個人で購入できる技術や理論書もあります。

専門職を必要としている地域の人材派遣要請にも対応しており、「世界の学校」と呼ばれています。

これで地理はバッチリ!

いかがでしたか?これで世界地理のweb講座は終了です。異界の方々にもご理解いただけていればいいのですが…

大文字泉も随時内容を追加していきますので、楽しみにお待ちくださいね!

学術部門文化担当記者 ミコノマツバ