今年の呪い対策マニュアル完全版 浅く楽しく頭カラッポがポイント!

健康第一報より今年の呪い対策マニュアル完全版を発表!

6001年の医学解呪師連携協力委員会冬季中間報告書が公開され、今冬の呪い対策の方向性が明らかになりました。文字ノ泉ニュースでは、健康第一報がこの報告書を徹底分析!これからできる呪い対策をマニュアルとしてまとめました。

今年の呪い傾向

今年の呪い傾向は、これまでにも言われてきたように2種類の呪いが流行しています。一つは勇者の呪い、もう一つは断罪の呪いです。これら2種の呪いは元々、同じ文字泉から発生したものだといわれています。

勇者の呪い

勇者の呪いとは、良識や社会正義を伴う言動に異常な快楽や高揚を感じる呪いです。道徳心が異常なほど向上し、価値観のバランスを崩してしまうことがあります。主な症状は次のとおりです。

勇者の呪い 主要4症状

  1. 道徳的な行動を好み、実行するようになる(初期症状、これだけなら治療の必要なし)
  2. 自分の身の安全に無頓着になり、危険な状況でも道徳的な行動を優先してしまう(間接的自傷行為という)
  3. 困った人を助けるために、無理な借金をしたり自分の大切な物をあげてしまう(社会的自傷行為という)
  4. 道徳観念が異なる人の言動が気になり、しばしばトラブルを起こしてしまう(正義衝突という)

勇者の呪いの症状が重くなると、道徳的な行動を貫くために家族や友人とのかかわりを絶ってしまう、人を助けるために窃盗や殺人などの犯罪を犯してしまうといった行動をとる場合があります。初期症状のイメージとはうらはらに、非常に危険な呪いといえます。

断罪の呪い

断罪の呪いとは、自分の道徳観が絶対だと信じ込んでしまい様々なトラブルを起こしやすくなる呪いです。他者の不道徳な行動に異様に敏感になり、特に違反に対する嫌悪を無視することが困難になります。主な症状は次のとおりです。

断罪の呪い 主要4症状

  1. 他者の起こした細かいミスやずるい行動に非常に強い怒りを感じる(初期症状、コントロールできる程度)
  2. 他者の不道徳な言動を無視したり許すことができず、具体的な攻撃行動をとってしまう(断罪行動という)
  3. 他人に不寛容な自分を許すことができず、自分を責め、時に自分の体を傷つけてしまうこともある(自己中傷、自傷という)
  4. 他者への断罪行動と自分への攻撃を繰り返す(他罰-自罰サイクルという)

断罪の呪いは症状が重くなると、自分の行動をコントロールすることが難しく、他人や自分を常に傷つけてしまう状態に陥ります。自傷行為が深刻化すると死に至る場合もあり、早めの対処が必要な呪いといえます。

呪いと病気のちがいとは?

勇者の呪いと断罪の呪いは、特定の病気と似たような症状を持っています。しかし呪いと病気には明確な違いがあり、適切な診断・治療を受ける必要があります

呪いと病気の違い

  • 呪いは魔法学的現象、病気は科学的現象
  • 呪いは解呪師が診断・治療する、病気は医師を中心とした医療スタッフが診断・治療する
  • 呪い治療は一部を医学的治療に変換できるが、病気治療は呪い治療で補完できない

特に注意するべきポイントは、診断・治療の権限を持っている専門職が異なる点です。呪いと病気の治療は魔科分離の法則によって、厳密に担当区分されています。呪いの治療は解呪師にしかできず、病気治療は医師および医療スタッフにしかできません。

自分の症状が呪いか病気かわからない場合は、魔科学協働運営の治療機関(魔科学総合病院など)を受診してください。

呪病の重複罹患に注意!

呪いと病気は本質的に異なる現象です。そのため、同時に呪いと病気に罹ってしまうことは十分にあり得るのです。「呪われている間は病気に罹らない」といった昔ながらのイメージは全くの誤解です。

似たような症状を引き起こす呪いと病気を同時に併発してしまうことは重複罹患と呼ばれ、特に治療が難しいといわれています。呪い・病気ともに、速やかな発見と治療をすることで重複罹患を防ぐことができます。

呪いに罹った時の治療プロセス

もしも呪いに罹ってしまったら、どのように治療を受ければよいのでしょうか?ここからは呪いに罹ったときに治療にアクセスする方法や、治療の進め方、治療法選択の注意点などを解説します。

まずはお近くの治療院へ

魔境帝国 帝都中央治療院

呪い症状を自覚した時や、家族の呪い症状に気付いた時は、近くの治療院を受診しましょう。治療院とは、解呪師が常駐している魔法学的治療機関です。呪いの種類を診断し、解呪治療を受けることができます。

先ほど紹介したように、症状から呪いか病気かわからない時には魔科学総合病院などを受診するのがおすすめです。しかし国家・自治体によっては、総合病院への早期アクセスが推奨されていないこともあります。そのような場合には、まず治療院へアクセスしてください。

呪いかどうかを判断するのは比較的簡単

呪病が不明の場合に治療院へのアクセスが推奨されている理由は、病気よりも呪いの可能性を先に調べた方が確実に診断できるからです。

呪いに近い症状を示す病気は、原因がわからず診断に時間を要するものが多い現状にあります。呪いの場合は呪いの種別診断の前に、魔法粒診断で呪いであるかどうかを確実に判断できます。速やかな治療開始のために、「呪いかな?」と思ったら治療院に相談しましょう。

2つの治療法

呪いの診断を受けた後は、治療法を選択します。呪い治療は罹患者のやる気によって治療効果が変わるため、自分が納得した治療法を選択することが重要です。

呪い治療には大きく分けて2つの治療法があり、罹患者はまずどちらかを選択します。

体傷療法の回復プロセス

軽い体傷療法のイメージ

体傷療法とは、魔法学的要素の強い治療法です。呪いで受けた心的ダメージを、解呪師が魔法によって物理的なけがに変換します。けがへの変換が完了した時点で呪いは解けたことになります。その後のけが治療は医学的治療となり、軽症の場合は自宅療養で、専門治療が必要な場合は医療機関を受診します。

体傷療法のメリット・デメリット

体傷療法を選択するメリットは、解呪までの時間が短いことと、けがの治療に専念できることです。解呪治療は全て解呪師に任せることができ、罹患者への負担が少なく済むことが多いとされています。

体傷療法のデメリットは、魔法に対する反動予測が難しいことです。体傷療法は全身に魔法をかけることになるため、さまざまな反動が出ることがあります。一般に他者から魔法をかけられたときの反動予測は難しく、どのような反動が出るのかが分かりません。解呪治療は公益性が高いため軽微な反動となる場合が多いですが、けがへの変換量や解呪師にかかる負担によっては深刻な反動となることもあります。

また、体傷療法は身体状況が概ね健康な人にしか選択できません。骨折や広範囲のけがといった深刻な外傷がある人、手術を要する疾患のある人などは、体傷療法を望んでも選べない現状があります。

心理学的療法の回復プロセス

心理学的療法のイメージ

心理学的療法とは、科学的要素の強い治療法です。解呪師の助言指導の下、心理学者や精神医療スタッフが呪い症状を抑える治療を行います。解呪師が魔法で呪いを解くことはなく、症状をコントロールして寛解を目指す治療法です。罹患者はカウンセリング、投薬、訓練など複合的な治療に取り組む必要があります。

心理学的療法のメリット・デメリット

心理学的療法のメリットは、魔法反動の心配がないことです。解呪師が罹患者に魔法をかけることはないため、その反動を受けることもありません。魔法に慣れていない人や、魔法反射体質の人には安心感がある治療として選択されています。

また、呪いを解かない治療法なので、寛解後には呪い耐性が上がり、同じ呪いに罹りにくくなる効果もあります。

心理学的療法のデメリットは、治療が長期化する可能性があることです。心理学的療法は罹患者の自主性や治療者との信頼関係が治療効果に影響すると言われています。そのため、罹患者の性質や治療者との相性によっては治療が長引くこともあります。

治療法選択のポイント

治療法を選ぶ時には、次のようなポイントに注意しながら自分に合った治療法を選びましょう。

治療法選択時に確認するポイント

  • 治療法のメリット・デメリット
  • 解呪師おすすめの治療法はどちらか?
  • 自分の魔法学的体質に合っているか?
  • 自分の生活スタイルに合っているか?

解呪師は治療方法の選択時に、呪いの所見とおすすめの治療法を説明することが義務付けられています。説明を聞いたうえで、自分が納得できる治療法を選びましょう。

魔法学的体質を知ると、魔法反動の大きさを大まかに予想できます。科学人の方など自分の魔法学的体質を知らない方は、治療法選択の前に必ず体内魔法粒検査を受けるようにしましょう。

各治療法は、治療に必要な期間が異なります。長期間の治療が可能か?など、自分の生活スタイルに合った方法を選択しましょう。

解呪師との面接に注意

呪い治療を経験した人は、解呪師との面接に戸惑ったという方が少なくありません。というのも、解呪師は罹患者の呪いから身を守るために独特の態度(解呪師作法という)で治療にあたります。

解呪師と面接する時の留意点

  • 解呪師には職業倫理規定に定められた範囲の皮肉・嫌味・あてこすり・罵倒が認められています
  • 罹患者は解呪師の態度に怒る自由があり、自然な感情の発露が推奨されています
  • 解呪師の態度をコントロールしようとしたり、機嫌を取ろうとするのは治療効果を損ないます
  • 解呪師は職務に必要な場合、読心術を用いて罹患者の嘘を暴くことがあります

解呪師作法は、医療スタッフでは考えられない態度でショックを受ける人もいます。それほど解呪と医学の論理は、遠く異なっているのです。解呪師が個人的に罹患者を嫌っているわけではありませんから、前向きに治療に取り組んでください。

家族が呪われてるかも?と思ったら

ここまでは自分が呪いに罹ったときにどのような治療を受けるのかを解説しました。それでは、家族など自分の身近な人が呪われている時にはどうすれば良いでしょうか?家族が呪われた時の対応と注意するポイントを解説していきます。

家族の「何か変だな?」で早期発見できる

治療連のデータによると、呪いを早期発見・早期治療できた罹患者の6割は家族からの勧めで治療院を受診しています。呪いは初期症状を自覚することが難しいことが多く、普段の人柄を知っている家族の気づきが治療の決め手になるのです。

家族の様子が「何か変だな?」と思ったら、早めに治療院を受診するように勧めましょう。

民間療法や説得はリスク大

呪いの被害を最小限に抑えるためには、早めの治療が推奨されています。とはいえ、どんな治療でもやってみれば良いというわけではありません。

呪いを抑えると言われている民間療法は、効果対象がはっきりせず呪いを悪化させるリスクがあります。また、呪い症状を抑えるために家族が説得を試みるのも、症状の悪化や説得を試みた人への呪い移りのリスクがあります。

家族に呪い症状とみられる言動が現れた時には、自己流の治療ではなく速やかに専門の治療機関を受診してください。

浅めの話題で楽しく接する

呪い症状が現れてから治療機関へのアクセスまでに時間がかかってしまう場合は、①家族への呪い移りを避ける②呪い症状を悪化させない、の2点に気をつけながら過ごす必要があります。

呪いに罹患している疑いがあるからといって、症状がある人を隔離したり今後について話し合いを重ねるなど深刻な扱いをするのは避けるべきです。呪いの悪化と移りを避けるには、当たり障りのない会話を楽しい雰囲気でするのが有効です。特に勇者の呪いや断罪の呪いは論争で悪化・蔓延していく特徴があります。浅い話題を心がけ、呪いを忘れるほどの明るいトーンでおしゃべりしましょう。

呪いに罹るのは心が弱いからではない

家族が呪いに罹患したときに、「一族の恥だ」などと考える人もいます。一部の地域では、「呪いは心の弱さにつけ込まれたために罹患する」「日頃の行いが悪いから呪いに罹る」といった迷信が信じられてきました。

しかしこのような迷信は、5800年世紀の呪い研究ですでに否定されています。呪いは悪意を伴う魔法で言動を制限される現象であり、精神のタフさや普段の言動の公益性には関係がありません。

自覚がない罹患者には訪問面接が有効

家族に呪い症状があっても、本人が呪いを自覚していないこともあります。呪われた自覚がないと治療機関を受診するのに抵抗があり、受診を拒否する人も多いです。

そういった方を無理やり治療機関に連れて行くのは、呪い移りリスクが高く危険です。治療院に訪問面接を依頼し、罹患者を刺激しないように治療にアクセスさせましょう。

自宅療養中はできるだけサポートしないで

呪い治療の60%以上は入院の必要が無く、自宅療養と通院で治療します。呪いを自宅療養している人の家族は、通常通りの生活を続けることができます。

むしろ、呪い移りを避けるためには特別なサポートをしないようにするのが肝要です。呪われたの家族にはついいつもと違うお世話をしたくなるものですが、そこをグッと我慢することで早めの回復につながります。

呪い予防 OK行動NG行動

呪い治療を受ける際のポイントを確認してきました。ここからは今年の呪いを避けるために有効なOK行動と、呪いを拾いやすくなるNG行動を紹介します。

呪い避けになる行動

治療連中間報告書では、呪いを避けるために有効な行動一覧を紹介しています。勇者の呪いと断罪の呪いは同じ文字泉から湧出しているため、概ね同じ行動が呪い避けになります。

勇者病・断罪病を避けるOK行動

  • 音楽と運動を組み合わせたレクリエーション
  • 広く浅い短時間の交流
  • メディアへの接触時間を減らす
  • リラックスできる習慣を作る

頭を使わず楽しいがポイント

勇者の呪いと断罪の呪いは、

呪いリスクを高める行動

言い争いを徹底的に避けよう

呪い避けモデル習慣を体験

体験するのはオテンキちゃんとテツオくん

呪い耐性を測定してみよう

体質に合った予防習慣を選択しよう

呪い耐性が高い人の呪い避け

適度に人と触れ合って耐性アップ

家族と仲良く 大事な話は冬にしない!

ご近所さんとのあいさつは○ 話し込むのはNG

カラオケ大会やダンスパーティーも有効

個人紙投稿はほどほどに キラキラ記事はリスクあり

呪い耐性が低い人の呪い避け

気を使わないささやかな交流を心がけて

悩む声かけはしなくてOK

わざとらしい家族団らんは逆効果

人ベースの会話より物ベースの会話を

1人カラオケはOK ウォーキングはNG

読書はエンタメ小説がおすすめ