氏名の構成
文字ノ泉世界は氏名の構成が国によってさまざまである(実際は地球でも様々だったのであろうが、当方は意識する間もなく来てしまった)。氏名の構成を見れば、出身地や家系がある程度類推できる。当方が確認した法則を列挙しておこう。
苗字・名前 式
日本人になじみの深い構成の氏名。家名である苗字が前に来て、その後に個人名が付く。
科学系人類に多い構成。北側諸国に最も多かったという。苗字と名前の間に・が付く場合もあるが、無い場合もある。
例)カサイヒノシタ、トットー・トント
名前・苗字 式
欧米によくある、ファーストネーム・ファミリーネームの構成。
こちらも科学系人類に多い。南海諸島や東魔法大陸に多い。名前と苗字の後の・はほぼ必須。
例)マック・シナグ
個人名のみ 式
家名という概念がない地域は個人名のみを名乗る。
西魔法大陸の獣人たちに多い(彼らはどの一族出身か一目瞭然であるから、家名が必要なかったのであろうか)。また、国家の構成員全員が親族という都合上、家名が存在しない天使族や悪魔族も個人名のみ名乗る。
例)メルチ
既婚独身で名乗りが変わる式
魔境大陸で一般的な氏名の構成。
独身者は、「個人名・父親の家名・母親の家名」を名乗る。
家名はそれぞれイニシャルなどに略されることもある。父母の家名の順序は厳密ではなく、ゴロがいいから逆にするといったこともありうる。
例)ケラーネ・P・K
既婚者は、「自分の個人名⇔パートナーの個人名」を名乗る。
相合傘的であるが、これを恥ずかしがるようでは結婚などできないのだ。⇔の後先は絶対に変えてはならない(夫婦でどっちがどっちか分からなくなるため)。
例)ディッキー⇔ガフ
魔法使いネーム(メタネーム)
魔法使いは本名のほかに、魔法使いとしてのペンネーム的な名前を持っていることが多い。魔法使いとしての名前はメタネームという(余談:このときのメタはメタネタやメタ発言と語源が同じである)。
メタネームは概してみょうちきりんな名前であり、これまでのどんな魔法使いともかぶってはいけない厳しい決まりがある。
メタネームを使用するのは「呪文などの運用に便利だから」という理由だそうだ。こちらの魔法使いたちには「本名を知られてはいけない」的なルールは無いらしく、宅配便のサインは本名でという魔法使いも少なくない。