公益
こうえき
世界のためになること、世界規模で見た時に善いと思われる行い。文字ノ泉世界の住人の行動指針。
公益に付する
現在の文字ノ泉世界の人々は、善い行いをすることに全く迷いも照れもない。皆「公益に付する」ことをしようとしている。
文字ノ泉世界は暦を制定してから実に6000年もの時を経ている。科学文明は伸び悩んでいるがその分、人々の公共心というか、善であろうとする気持ちを伸ばす技術を獲得したようだ。
正直者が馬鹿を見るだとか悪人が得をするような不条理にはリアリティがなく、最も善いものが最も良い状態を獲得する節理が概ね実現している。この世界に神々が実在し、世界の意思が人々を取り巻く偶然や必然を統制しているのも無関係ではあるまい。
文字ノ泉世界の人々は、自分が得をするために世界にとっても良い存在であろうとしている。「公益に付する」は自己犠牲の精神ではなく、自らと世界(社会)の共存共栄を目指す考え方なのだ。